抗がん漢方薬天仙液の生みの親王振国先生は、共同開発者・天仙液の世界総販売元中日飛達聯合有限公司の協力の元で、1200種類あまりの生薬、処方のなかから、抗がん作用を持つ生薬をはじめ、四つの作用別に選別して、60種の生薬に絞りこみ、更にマウスを使った実験などで、60種からさらに生薬を厳選し、そして配合、処方の試験、実験を繰り返しました。
この試験、実験にはおよそ二年間を要しましたが、失敗と成功を繰り返しながらも、30数種類の生薬に絞りこみ、配合、処方し、試作品として抗がん漢方薬の原形を完成させたのです。
この30数種類の生薬は、抗がん作用の高い生薬を中心に、胃腸を強くするもの、利尿をよくするもの、滋養強壮に良いもの、免疫力を高めるものなど、いずれも作用のはっきりしたものばかりです。そして、がんを大局的にとられ、総合的、多面的に効果を発揮すべく何百回もの配合を繰り返し、処方を行い、試験を繰り返したのです。
ただ、初めての試作品は一粒のアヒルの卵ほどの大きさでした。それを生薬の種類や量を変えながら、さらに試験を繰り返して、十数種類の生薬に絞り込み、小さなカプセルにはるように研究を重ね、ついに一瓶110カップセル入りの天然生薬だけで開発した抗がん漢方薬の「天仙丸」が完成したのです。
なお、「天仙」という名称についてですが、処方のなかで最初に選択し、取り入れた二種類の生薬「天花粉」(てんかふん)と「威霊仙」(いれいせん)から一字ずつ取って名付けたものです。 「漢方薬でがんを治したい!」と決意して研究をはじめてから「天仙丸」が完成するまで、なんと11年の歳月を要しました。
でも、この「天仙丸」がすぐに認められたわけではありません。一年間以上の苦労の末、天津医薬科学研究所ではじめて臨床試験がなされ、「抗がん効果あり」と認められ、その後、中国各地の大学病院、研究機関で臨床試験がなされたのです。
ちょうどその頃、がん治療に漢方薬などを取り入れた病院をつくり、中国からの情報を集めておられた帯津良一先生が、いち早く耳にして、通化市の長白山薬物研究所に来られたわけです。そして、帯津良一先生から「がん患者には液体のほうが飲みやすい」とのヒントをえて、香港の製薬会社中日飛達聯合有限公司との共同開発で液体化し、さらに進化させて開発したのが、抗がん漢方薬「天仙液」です。それが抗がん漢方薬の始まりです。