ガンの治療法は、その人にとって最善のものが選ばれるようになっています。病理学、外科、放射線科、内科それぞれの医師に加え、そのほかの専門家が意見を出し合って、患者にとって最善の治療を決定します。一つの治療で完治させることは難しく、専門医が協力し合い、複数の治療が実地されるケースがほとんどです。
ガン治療法が多様化した現在では、最初に診察した医師が一人で治療内容を決定することは不可能なのです。また、治療内容の決定にあたっては、患者の生活習慣や生活信条を尊重し、可能な限りよりよい生活を送れるような治療法が選択されるようになっています。
ガンの診断および治療は急速に進歩し、いろいろな治療法が登場してきていますが、いずれにも限界があり、どのガンにも有効と断定できる治療法はまだありません。このため、いくつかの治療法を組み合わせ、それぞれの限界を補い合って治療することが多いようです。
治療法の組み合わせは、ガンの病期(進行の程度)や病態によって決定されます。以下では、西洋医学でのガン三大治療とも呼ばれる、手術療法・化学療法・放射線療法について、またそのほかに注目されるガンの治療法についても紹介します。