天仙液 天仙液の成分と作用-2 未分類

天仙液の主な生薬と成分

「薬草の宝庫」長白山の薬草で配合

天仙液(てんせんえき)に配合、処方されている漢方生薬の薬草の多くは、”薬草の宝庫”として有名な長白山に自生している薬草からつくられた生薬(薬草を乾燥あるいは加工したもの)です。では、なぜ長白山の薬草が貴重で良質なのでしょうか―。 長白山は中国の東北部(旧満州)の吉林省と北朝鮮との国境に位置しています。 この一帯には広大な森林と手つかずの自然が残り、この大自然の恩恵を受けた動植物は、実に豊富で多種多様です。さらに、資源が大変にあることから、古くから“資源の立体倉庫”と称されるほど、長白山は貴重な山です。 薬草については、世界有数の産出国の中国においても、長白山に自生する薬草は約1,300種類あるといわれており、良質な薬草が採れることから“薬草の宝庫”“漢方の故郷”として古くから有名です。 現在では、この長白山は国家が管理しており、許可なく立ち入ることも、薬草を採取することもできません。

長白山の山頂一帯は、大変に良質な土壌と生育環境にあります。といいますのも、長白山はかつて活火山で、火山爆発が繰り返され、山ふところに火山灰が積もり、長い年月を経て、土壌は火山特有のゲルマニウム、セレン、マンガンなど20種類以上の微量元素や薬用価値の高い成分、抗ガン作用のある成分、さらに分析できないような神秘的な成分が含まれているのです。 また、冬が長く、深い雪に閉ざされた極寒の地で、夏は短い気候にあります。この冬の休眠期間が長い自然環境が、最高の良質な薬草を育てる要因ともなっています。ですから、長白山の薬草ひとつひとつはどれも貴重で、その効用は絶大であり、長白山が“薬草の宝庫”といわれる理由です。


▲薬草の宝庫、長白山

主な生薬と成分


冬虫夏草(とうちゅうかそう)
●抗がん作用●免疫増強作用●抗菌作用免疫力を高める
ジオクシテアデノシンやセレン、ポリサッカロイドが含まれているほか、抗炎症、抗ガン作用にある多糖体も含まれており固形ガンや白血病などさまざまなガンに対する効果が確認されている。



人参(にんじん)
●ガンの予防●滋養強壮●免疫増強作用
エネルギー補充効果に優れている。長期間の服用でガンの発生率を下げ、ガンの成長を抑制することが判明している。また、人参多糖類には肝臓の保護作用、生体の免疫機能の向上と変異を防ぐ作用を強化し、ガン細胞の成長を抑える機能がある。


天南星(てんなんしょう)
●鎮痛作用●抗痙攣作用
サポニン、デンプン、アミノ酸などの成分を含み、去痰、鎮静などの薬理作用があり、鎮痛、去痰、除湿薬として応用される。



珍珠(ちんじゅ)
●新陳代謝促進作用●精神安定
炭酸カルシウム、有機物及び各種微量元素が含まれている。フリーラジカルや酸化物質除去作用がある。



白朮(びゃくじゅつ)
●抗ガン作用●抗菌作用●利尿作用
免疫機能を高め、ガン細胞を殺傷する力を増強し、化学療法や放射線療法によって減少した白血球を増加させる作用がある。臨床では主に放射線と化学療法による副作用防止に用いられる。



女貞子(にょていし)
●免疫増強作用●強心作用●抗菌作用
リンパ球の増殖を促し、放射線治療及び抗ガン剤治療による白血球減少を抑制する効果がある。



天花粉(てんかふん)
●抗ガン作用●抗菌作用
デンプン、サポニン、タンパク質及び各種のアミノ酸等の成分が含まれている。邪熱を排除し、気を補う作用がある。



半枝蓮(はんしれん)
●急性顆粒型白血病細胞抑制作用
フラボン類のスクテラレイン、スクテラリン、微量のアルカロイドの成分を含み、急性顆粒型白血病細胞抑制作用があり、解熱、解毒、鎮痛薬として応用される。



猪苓(ちょれい)
●抗ガン作用●免疫増強作用●抗菌作用
エルゴステロ-ル、多糖類、粗タンパク、無機塩及びビタミンH(ビオチン)等の成分が含まれ、臨床の観察から、抗ガン剤との併用により原発性胃ガンの改善が見られ、食欲が増して、細胞性免疫機能を著しく向上させた。



霊芝(れいし)
●抗ガン作用●免疫増強作用●滋養強壮
βグルカンが免疫を活性化し、ガン細胞や炎症・アレルギーなどを抑制する。体内でビタミンDに変わり、カルシウムの吸収を高めるエルゴステロールが新生血管の増殖を阻害する。



黄蓍(おうぎ)
●免疫増強作用●抗菌作用●利尿作用
免疫増強作用があり、生体の病原微生物に対する免疫力を高めることが実証されている。黄蓍に含まれる糖質は、細胞組織のもつウイルスに対するインターフェロンの誘発を促し、ウイルスやガンの成長を抑制する作用がある。



枸杞子(くこし)
●血圧降下●肝障害抑制●副交感神経遮断
カロチノイド、ベタイン、リンレイ酸などの成分が含まれ、血圧降下、肝障害抑制など薬理作用があり、滋養強壮薬として応用される。



白花蛇舌草(びゃっかだぜつそう)
●抗ガン作用●免疫増強作用
免疫過程における生体の防御機能を増強しガン巣の湿潤と転移を困難し再発を抑制する作用がある。生体免疫力を増強して白血球の貪食機能を強める等液性免疫に対し増強作用がある。



甘草(かんぞう)
●抗ガン作用(消化性)●鎮痛●抗炎症作用
主成分はグルチルリチン、他に甘草酸のカリウム、カルシウム塩、フラボン化合物等の成分が含まれている。抗炎症・抗アレルギー、ステロイドホルモン様作用・漢方では各生薬の作用を調和させるために調合することが多い。



青黛(ちんたい)
●抗ガン作用●抗菌作用
単核マクロファージの貪食機能及び体液性免疫機能を高めることができる。生体の免疫機能の向上によって抗ガン作用を発揮することができる。



山薬(さんやく)
●滋養強壮
コリン、サポニン、アルギニンなど特殊成分は、内蔵の機能を高め、精力を増強する。ビタミンB群はエネルギー代謝を高め、コリン、でんぷんなどの各種アミノ酸は体の細胞生成を促進する。



莪朮 (がじゅつ)
●鎮痛作用●健胃
クルゼレノン、セデロン、クルジオン、フラボン配精体などの成分が含まれ、健胃、鎮痛などに応用される。同類生薬にウコンがある。

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