今年、2010年六月に、抗がん漢方薬天仙液の生みの親・王振国先生が、ヨーロッパのフランス、ポーランドの病院からの招きを受け、病院の視察と医師との意見交換を行うと同時にこれまで研究開発をしてきた抗がん漢方薬「天仙液」について講演を行いました。
ヨーロッパの視察の旅は、王振国先生のほか、北京振国中西医結合腫瘍病院の孫苓獻副院長と天仙液を共同で研究開発をした製薬会社で、天仙液の世界総販売元でもある中日飛達聯合有限公司(本社・香港)の陳海威総経理も同行しました。
王振国先生の話によると、ヨーロッパの病院におけるがん治療の現場から統合医療、代替医療、漢方療法などについて視察して、現地の医師たちと意見交換をさせてもらいました。また、「がん治療における中西医結合医療の現状と展望―抗がん漢方薬「天仙液」についての考察」というテーマでも話をしました。
▲孫先生(左)と王先生夫婦(中央)、陳総経理(右)
医師の方々は、がん治療に西洋で発達した西洋医学医療と、3000年の歴史をもつ中国(漢方)医療の長所を取り入れた「中西医結合医療」に深い関心を寄せられていました。また、抗がん漢方薬天仙液について、これまでの臨床データをはじめ、資料を公表して講演を行い、とても貴重な時間を共有できました。
視察は、まず、ポーランドでは、同国の中心部にある都市、キェルツェ市の腫瘍専門医院の聖十字がんセンター(Holycross cancer center)を訪れ、スタニスワフ・S・ゴーヅ院長をはじめ、病院の先生方と意見交換を行ったと同時にキェルツェ市のチェスワフ・ダルシェフスキー副市長を訪問して、ポーランドと中国との親善に努めました。
▲ポーランドの聖十字がんセンターを一行で見学
フランスでは、南西部のスペインとの国境に近い都市、トゥールーズ市にあるトゥールーズ医学院を訪問し、同市にある二つの大学病院の一つであるトゥールーズ大学付属病院を視察し、先生方と意見交換をして抗がん漢方薬天仙液の研究資料と漢方医学によるがん治療の医学文献を寄贈しました。
ヨーロッパの視察で分かったことは、どの国でもがんは死亡率のトップか上位を占めている難病で、がん治療において西洋医学だけでは対処できない現状にあるということです。そのために、西洋医学に中西医結合医療やさまざまな代替療法を取り入れたがん治療が行われていました。つまり、洋の東西を問わず、西洋医学一倒辺ではがん治療の限界をかんじている医師の姿勢が伝わってきました。
こうした背景のもとに、抗かん漢方薬天仙液に関する研究論文が次の通り日米英で発表され、注目をされています。
アメリカでは、2005年4月、アメリカの権威ある医学誌「ACM(The Journal of Alternative and Complementary Medicine Vol.11 No.2 April 2005)に掲載されました。この研究論文は、国立台湾大学医学院の免疫学博士として世界的な権威の孫安迪(ソンアンデイ)博士が、5年間にわたり天仙液」の成分と作用について研究、分析した実証的な論文で、世界的にされました。
日本においては、2004年3月と7月の2回、新薬検査機関の新薬開発研究中央研究所(北海道・恵庭市)で、抗がん漢方薬天仙液の抗腫瘍作用に関するマウスによる試験が行われ、報告書が公表されました。
そして、イギリスにおいては、2009年11月世界的に権威のあるオックスフォード大学出版局が発行する「オックスフォード・ジャーナル」(Oxford Journal)と、2010年4月にイギリスを拠点とした世界最大のアクセス誌を発行するバイオメッド・セントラル社(BioMed Central)の一誌である「BMCキャンサー」に抗がん漢方薬天仙液に関する論文が掲載されました。
「オックスフォード・ジャーナル」で掲載された研究論文は「抗がん漢方天仙液(THL)は、がん細胞の中にある信号通路を抑え、PML-RARα融合蛋白を分解させ、急性骨髄性白血病細胞株NB4に対するアポトーシスを誘導します。つまり、天仙液は急性骨髄性白血病細胞の分子標的治療の効果がある」という内容でした。
「BMCキャンサー」はがん及び腫瘍学を対象とした専門誌で、掲載された研究論文は「抗がん漢方天仙液は、腫瘍の転移の抑制、または新生血管、腫瘍細胞の生長を抑制する作用がある」という内容でした。
以上のように「天仙液」は世界各国で臨床試験、研究を続け、論文が発表されたり、結果が公表されたりして、進化を続けています。漢方薬でこれほど医学的、科学的に検証がなされているケースはないのではないかと自負しています。
※以上の内容は中日飛達聯合有限公司の資料提供によるものです。詳細につきましては、王振国先生の新刊「がんを治す新漢方療法(クリピュア社発行)」をご参照ください。